ABlog

おおよそ大丈夫な日々を送っています

2021年のアイーダ

学生時代にトランペットを吹いていまして、今はもうほぼ吹いていないのですが、先日、今年最初で最後の演奏機会がありました。

友人の門下おさらい会という、彼女のレッスン生達がソロを吹いたり、アンサンブルをしたり、友人も吹いたりする会があるのですが、最後に可能な限りの出席者でアイーダ凱旋行進曲を演奏するのが恒例行事。

その最後のアイーダだけ、昨年から参加させて頂いているというわけです。

 

学生さんの一生懸命さはキラキラしていて素敵だし、現役の音大生は技術もあってチャレンジングな曲を吹いてる子もいてただただ感服。

普段アマオケで吹いていて、レッスンも受け、年に1回ソロ曲を1曲仕上げる社会人の方々は尊敬でしかない。

そんな方々に混じって吹くのは恐縮でしかないけのだけど、やっぱり色んな人の音を聴きながら合奏するのは楽しかった。

あと単純にアイーダは曲が格好良いので吹いていて気持ち良いです。

次回こそはもっと余裕を持って吹けるくらい練習したいと思いつつ、クローゼットの奥に楽器をしまうのでした。

ではまた来年。

 

追記:家に帰ったら同居人が頑張ったで賞をくれました。これ大好き!!f:id:ab0309:20210201230301j:image

お守りのような一冊

 

 

茉莉子さん企画の中で、実は一番最初に書きたい!と思ったのがこのテーマ。

しかし、書きたいことがありすぎて全然まとまらず、書き散らかしては保存、書き散らかしては保存を繰り返しては、ただただ温めていました。

仕事で色々あったタイミングだったこともあり、一旦読み返して再トライしようかな~と考えていたところ、茉莉子さんがこのお題を振ってくださり読了後に書いています。

絶妙なタイミングでこのテーマを選んでくれた彼女の天才的インスピレーションに震えつつ、心からの感謝を送りたいです。 

 


 

小学校低学年ぐらいに少しずつ母が読んでくれて、その後1人で読むようになり、それから年に一度は必ず読み返している本があります。 

モモ ミヒャエル・エンデ

MOMO / Michael Ende

item.rakuten.co.jp

あらすじ

とある街のはずれにある円形劇場に、少女が住み着きました。年齢は小学生くらい。裸足で、服はボロボロです。「モモ」という名前は自分で付けたとのことでした。

街の住人たちは相談をし、皆で彼女の面倒をみることにします。しばらく経つと、モモは人の話を聞くのがとても上手な子だと気付きました。どんなに困っている人でも彼女に相談をすると、解決策が浮かんできたり、幸せな気持ちになれたりするのです。街の人たちにとって、モモは欠かせない大切な存在になりました。

そんなある日、街に灰色の男たちがやってきます。不満を抱えている人の心の隙間に入り込み、人生のなかでいかに時間を無駄にしているかを説きました。そして、時間を節約して「時間貯蓄銀行」に預ければ、利子をつけて返すと言うのです。街の人はその言葉を信じ、1秒でも無駄にしないようセカセカと働き、心の余裕をなくし、いつもイライラと怒るようになりました。

そのことに気付いたモモは、街の子どもたちに呼び掛け、プラカードを作って灰色の男たちに時間を奪われていることを大人たちに訴えるのですが、見向きもしてもらえません。さらに今度は彼女自身が、灰色の男たちから狙われてしまうのです。

モモは街の人を救おうと、時間を司るマイスター・ホラのもとを訪れ、貯蔵庫から時間を解放しようと奮闘するのですが……。

 

自然で、押し付けがましいことは言わず、誰かに媚びたりプライドを振りかざすこととは無縁。明るくフットワークは軽いけど、どこかどっしりと落ち着いたところがとても魅力的な主人公・モモ。

彼女は人の話を「本当に」聞くことができる人で、みんな彼女に話を聞いてもらうだけで考えがまとまったり、喧嘩をしていてもなんでこうなってしまったのか冷静に考えることができるのです。

彼女にとって人の話を聞くことは、心の声を聞くこと。

それができるのは彼女が自分自身をありのまま受け入れていて、いつも心が開かれているからなんだろうな、と思います。

そういう人の前では誰しも素直に飾らず自分の心を言葉にできるから。

そんなモモに触れていると自分もとてもフラットな気持ちになれます。

エゴや卑屈さに囚われそうな時に読むと、そういう心のトゲトゲした部分が丸くなります。

 

物語自体もそれぞれのシーンで思い入れはありますが、話の主軸として扱われている「時間とは何か」というテーマについては社会人になってやっと理解できた気がします。

街の人たちが時間貯蓄銀行の灰色の男達に影響を受けてしまった結果、時間を倹約することに時間をかけることになってしまい、心の余裕を失っていくという箇所があります。

そこで重なったのが、働くようになってからたまに遭遇する、何かの目的ために仕事をするのではなく、仕事のための仕事をしなくてはいけない状態に陥ってしまうこと。

何のためにやっているのかよく分からないけど、とにかくやらねばという義務感は本当に心を削ります。

今でもそういう仕事がやってくることはありますが、灰色の男達の気配を感じつつ、目的地を見つけて軌道修正すると嫌なスパイラルから多少早く抜け出せるような気がします。

 

何度読んでも発見があってフラットな気持ちになれる、本当にお守りにしている一冊です。これからも読み続けていきたいです。

 


 

ちなみに実写版の映画も大好きです。

あまりに原作どおりで、心が暖かくなったり、恐ろしかったり、胸が締め付けられたりと最高です。

モモも完璧にモモですし、ほかの登場人物も物語そのままです。

tsutaya.tsite.jp

1万円で食べたいもの

こちらはえりこさんのからのお題。 

hikidashi-3.hatenablog.com

1万円で何か食べるとしたら、この使い道一択という話です。 

 

「『おひとりさま』どこまでできる?」

自虐だったり、マイナスな印象で語られることが多いこのセリフですが、私は逆です。 

友人と食べるご飯、大勢でのカラオケやライブに行くことも楽しいし好きですが、ひとりご飯、ひとり遊びの時間も同じくらい好きです。

そして、ひとり時間を究めている人に強い憧れを抱いています。

おひとりさまの時間を持つというのは、人間として大人として成熟していないと楽しめない、子どもには踏み込めない領域に感じるのです。

 

日々、おひとりさまチャレンジを続けた結果、牛丼屋、ラーメン、バーカウンター、焼き肉やその他の飲食店、映画、カラオケ、ライブなどの生活に密着した部分については大抵のことは一人でも楽しめるようになりました。

現時点では、カウンターでのお鮨(しかしおまかせのみ。オーダーしながらコースを作っていくことは未経験)と豚しゃぶのコース、蕎麦屋での昼飲みまではいけました。

 

1万円で何か食べるとしたら、次におひとりさまデビューを目指している老舗店でのすき焼き、割烹のコース、フレンチフルコースあたりでしょうか。

給仕受ける系にはハードルの高さを感じてしまって、まだ挑戦出来ていないので。 

きちんとお洒落をして背筋を伸ばし、堂々と給仕を受けながら、読書や携帯を触ったり、手帳を書くなど余計なことはせずに、純粋にひとりの時間を落ち着いて楽しむ、いつの日かそんなマダムになりたいです。

大切な一曲

完全に皆さんのブログに触発されて、このテーマについて書きます。

やはり音楽はアーティストの手を離れて個々に届いた時に本当の輝きを放ちますね。

どのお話も音楽との関わりが素敵です…!!

 

hikidashi-3.hatenablog.com

 

私はわりと暗い話になってしまいますが、大切な曲はこちらです。

 

ぼくのりりっくのぼうよみ/つきとさなぎ 

ドラマ版「SRサイタマノラッパー」のエンディングテーマでした。

open.spotify.com

 

数年前に長く働いていた職場を辞めて、異業種への転職を決意したタイミングがありました。

 

年齢がそんなに若くなかったため、未経験での転職活動というのはなかなかに厳しく、派遣社員として関連業種にて経験値を積むという選択肢を取りました。

もちろん頭では分かっていましたが、年収も下がり、これまで培ってきた経験もゼロになってしまったような、何者でもなくなってしまった自分に落ち込み、絶望ポケットに入ってまうことが何度かありました。

この選択は間違ってた?

どの道を選ぶのが最善だった?

頑張りどころを間違えた?

もっと早く決断するべきだったのでは?

今、最優先でやるべき事は何?

など、考えれば考えるほど深みに入ってしまう時に聴いていたのがこの曲です。

 

曲のイントロを聴いただけで、当時の派遣先の最寄り駅から会社までの道のり、休憩スペースから見ていた景色、帰り道の街の喧騒など、そういった風景とともにあの気持ちが蘇ります。

正に自身の心を投影したようなリリックなのですが、それを言葉として外側から入れることで、冷静さを取り戻し、自分で自分を谷底から引き上げることが出来ていた気がします。

 

今は、紆余曲折がありつつも、かねてから望んでいた業界で働くことが出来ていますが、もし、この先どんなに仕事が充実したとしても、あの気持ちは絶対に忘れないでいたいです。

当時のもがいていた自分に必ず報いたい、と静かに心の火種を燃やし続けられる燃料のような曲なのです。

好きな食べ物ベスト3

#FFFFFF - 半分の引き出しhikidashi-3.hatenablog.com

海石榴さんからのお題

 

誰も手をつけていないお題を書いてみよう、と思ってのこれ。

阿佐ヶ谷姉妹が「好きな果物ベスト3」を定期的にマネージャーさんと3人でやっている様子がとてもほのぼのしていて好き、というのも選んだ理由です。

 

好きな食べ物を第3位からつらつら書いてみましたが、食べ物の好きなところを説明するのって難しいですね。

では、説明が拙すぎる「ABの好きな食べ物ベスト3」いってみましょう。

 

第3位 南瓜プリン

南瓜が好きなのですが、調理法としては南瓜プリンが一番です。

滑らかな中にある独特の風味が堪りません。

 

第2位 チーズ

特にウォッシュタイプが好き。

ただ、どの種類もいけますし、プロセスチーズやとろけるチーズ、さけるチーズなども好き。

ずっと食べられる。とにかく好き。

 

第1位 白米

多分生まれてから、ずっと好き。

幼少期に食べ終わりたくなくて、白米をひたすら噛み続け、飲み込まずに自然に消えてなくなるまで味わっていたという思い出がありますが、そのくらい好きです。

今はそこそこで飲み込んでいます。

特に好きな銘柄はあきたこまちです。

 

【番外編 】

好きな飲み物 殿堂入り

コーヒー豆乳(牛乳)

インスタントコーヒーをお湯で溶かし、豆乳(牛乳)を入れただけのもの。無糖。

小学校に上がってから今まで、ほぼ毎朝飲んでいます。

4年前くらいに牛乳を豆乳に変えました。

これからも飲み続けます。もはや水です。

「シャーロック・ホームズ」読破への道:動機と目次

今年の目標のひとつに「『シャーロック・ホームズシリーズ』を全部読む」というものがあります。

 

昨年2月、ヴァイオリニストのアンネ・ゾフィー・ムター来日時のプログラムの中にイェルク・ヴィトマン:スタディー・オン・ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第6番、欧文だとJörg Widmann: Studie über Beethoven (Study on Beethoven)という曲がありました。

そういえば、Study on 〇〇って何かあったな...なんだっけ??と考えたものの、その時は結局思い出せず。。

半年以上経って、あ!あの時思い出せなかったのは、A Study in Scarlet (緋色の研究)か!!と唐突に思い出しはしたものの、咄嗟に出てこなかったことが悔しくて、これを機にシリーズ全部読み直してやろうとなった次第です。

 

全部読んだら、何度も見返してるベネディクト・カンバーバッチBBC版「SHERLOCK」をもっと深掘り出来るかも、という思惑もあって早速読み始めています。

今回は購入せず、図書館で借りて読む予定。

読んだら目次と紐付けてメモと感想を記録していきます。


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※ジェレミー・ブレッド版も好きです。本当、ホームズそのものだわ。

 

シャーロック・ホームズ シリーズ

≪目次≫ *全部で9冊、長短編で全60話

◎緋色の研究

◎四つの署名

シャーロック・ホームズの冒険

ボヘミアの醜聞

赤毛組合

・花婿失踪事件

・ボスコム渓谷の惨劇

・オレンジの種五つ

唇のねじれた男

・青い紅玉

・まだらの紐

・技師の親指

・独身の貴族

・緑柱石の宝冠

・ぶな屋敷

シャーロック・ホームズの回想

白銀号事件

・ボール箱

・黄色い顔

・株式仲買店員

・グロリア・スコット号事件

・マスグレーヴ家の儀式

・ライゲートの大地主

・背中の曲がった男

・入院患者

ギリシャ語通訳

・海軍条約文書事件

・最後の事件

◎バスカヴィル家の犬

シャーロック・ホームズの帰還

・空き家の冒険

・ノーウッドの建築業者

・踊る人形

・孤独な自転車乗り

・プライオリ学校

・ブラック・ピーター

・犯人は二人

・六つのナポレオン

・三人の学生

・金縁の鼻眼鏡

・スリークウォーター失踪

・僧坊荘園

・第二の汚点

◎恐怖の谷

シャーロック・ホームズ最後の挨拶

・ウィスタリア荘

・ボール箱

・赤い輪

・ブルースパーティントン設計書

・瀕死の探偵

・フランシス・カーファックス姫の失踪

・悪魔の足

・最後の挨拶

シャーロック・ホームズの事件簿

・マザリンの宝石

・ソア橋

・這う男

サセックスの吸血鬼

・三人のガリデブ

・高名な依頼人

・三破風館

・白面の兵士

・ライオンのたてがみ

・隠居絵具師

・覆面の下宿人

・ショスコム荘

1/21アジアン・コネクション 金管五重奏

アジアン・コネクション

2021年1月21日 (木) 18:30  日経ホール

アジアン・コネクション (金管五重奏団):

ヒロ・ノグチ(トランペット)

オッタビアーノ・クリストーフォリ(トランペット)

高橋将純(ホルン)

西修平(トロンボーン

次田心平(チューバ)

【プログラム】
作者不詳:ソナタ(大道芸人の歌より)
J.S.バッハコントラプンクトゥス 第1番、第4番(フーガの技法BWV.1080より)
エヴァルド:金管五重奏曲 第2番
***
レンウィック:ダンス
ドビュッシーサラバンド(ピアノのためにより)
バード:主よ怒りたもうことなく
バーンスタイン(ゲイル編曲):ウエスト・サイド・ストーリー

 

2021年初コンサート。

在宅勤務日で家で仕事を終えてから向かったので、前半は聴けず…エヴァルド聴きたかった…無念…。

出社してたほうが色んなところにすぐ行けて便利だけど、今は仕方ない。

 

メンバーはキャラ立ちが素晴らしいこの5名。

クラシック~ミュージカルなど幅広く活動しているヒロ・ノグチ、日フィル首席のオッタビアーノ・クリストーフォリ、大フィル首席の高橋将純、読響首席の葛西修平、同じく読響の次田心平(敬称略)

 

エストサイドのマリアとサムウェアのホルンソロが素晴らしくて、会場の空気や意識がグッと持っていかれる感じがしてとても良きでした。

バードのアンサンブルの音が弱音で溶け合うところも繊細で素敵だった。

良きコンサート初めでした。