完全に皆さんのブログに触発されて、このテーマについて書きます。
やはり音楽はアーティストの手を離れて個々に届いた時に本当の輝きを放ちますね。
どのお話も音楽との関わりが素敵です…!!
私はわりと暗い話になってしまいますが、大切な曲はこちらです。
ぼくのりりっくのぼうよみ/つきとさなぎ
ドラマ版「SRサイタマノラッパー」のエンディングテーマでした。
open.spotify.com
数年前に長く働いていた職場を辞めて、異業種への転職を決意したタイミングがありました。
年齢がそんなに若くなかったため、未経験での転職活動というのはなかなかに厳しく、派遣社員として関連業種にて経験値を積むという選択肢を取りました。
もちろん頭では分かっていましたが、年収も下がり、これまで培ってきた経験もゼロになってしまったような、何者でもなくなってしまった自分に落ち込み、絶望ポケットに入ってまうことが何度かありました。
この選択は間違ってた?
どの道を選ぶのが最善だった?
頑張りどころを間違えた?
もっと早く決断するべきだったのでは?
今、最優先でやるべき事は何?
など、考えれば考えるほど深みに入ってしまう時に聴いていたのがこの曲です。
曲のイントロを聴いただけで、当時の派遣先の最寄り駅から会社までの道のり、休憩スペースから見ていた景色、帰り道の街の喧騒など、そういった風景とともにあの気持ちが蘇ります。
正に自身の心を投影したようなリリックなのですが、それを言葉として外側から入れることで、冷静さを取り戻し、自分で自分を谷底から引き上げることが出来ていた気がします。
今は、紆余曲折がありつつも、かねてから望んでいた業界で働くことが出来ていますが、もし、この先どんなに仕事が充実したとしても、あの気持ちは絶対に忘れないでいたいです。
当時のもがいていた自分に必ず報いたい、と静かに心の火種を燃やし続けられる燃料のような曲なのです。