梅の蕾がほころんできていた雨水を通り越しての啓蟄です。家から駅までの道のりに立派な梅の木をお持ちのお宅があって、既に紅白ともに見事なまでに満開で通るたびに笑顔になってしまいます。古くに花が開くことを「咲く」ではなく「笑う」と言っていた意味が何となく分かります。
今週はずっと春の陽気で、すっかり引き篭もっていた私も虫達と共に外に出たくなるような暖かさ。雨水の頃は頭痛ーるの表示がずーっと黄か赤で、私も漏れなくダウナーになっていたので麗らかな日が続いてとても嬉しいです。こんなに天気に体調やメンタルが左右される日が来るなんて思ってもみなかった。
遅刻も休みもしませんが、カメハメハ大王に共感を覚える最近はこんな感じでした。
完成したよ!!!!!!
昨年から始めたカリグラフィー作品がやっと完成しました(当初完成予定12月)
レイアウトを作り、ガイド線を引き、文字を書き、飾り文字の下書きを写し、縁どりをし、色を塗るなど何気に工程が多い…
12月、レイアウト完成と作品用の紙を買った時点で既にやり遂げた気持ちになってしまい、そこからしばらく放置しましたが、年明けのレッスンで同じクラスの方の完成した作品を見て一気に覚醒。
そこから少しずつ歩を進め、なんとか完成まで辿り着きました。
それがこちら。アヴェマリアのラテン語歌詞を書いています。
この書体は8世紀頃フランク帝国によって作られたもの。グレゴリオ聖歌が編纂されたのが時期も地域も同じなので、この題材を選びました。
ちょいちょい軽めの事故は起こしていますが、誤字脱字がないのと、スペーシングも文字バランスもぼちぼち良く書けた気がするのでもうそれで充分です。
完成品はフレームに入れて玄関に飾っております。次回は寝かせないでサクサク進める所存です。
アカデミー賞ノミネート発表
2/8の22時過ぎぐらいからの発表で、若干乗り遅れて23時前頃からウォッチし始めました。
「ドライブ・マイ・カー」はなんと作品賞、監督賞、脚色賞へのノミネート。凄い!!
監督賞でスピルバーグと濱口監督の名前が並んでるのを見たときは鳥肌が立ちました。
脚色賞とは原作がある物語の脚本に贈られる賞で、海外のハルキムラカミ人気の根強さ、その世界観を表現しきっている脚本への評価の高さが見て取れます。
作品賞はノミネート可能最大数の10作品。しかしどれも良すぎて選べないくらい良いノミネート。
そして助演女優賞は今回大本命のアリアナ・デボーズはもちろん「ベルファスト」のジュディ・デンチがノミネートされてて嬉しかった。
「ハウス・オブ・グッチ」勢が全然ノミネート入ってないのは何でなん?など疑問は残りますが、今年は司会もちゃんと決まり、プレゼンターには昨年受賞者のユン・ヨジョンさんが入るなどがあって、授賞式がとても楽しみです。
最高の音を浴びてきた
国際音楽祭NIPPONのコンサート2公演に行ってきました。
①諏訪内晶子 ヴァイオリン・リサイタル
J.S.バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ全曲演奏会(1日目)
ソナタ第1番ト短調 BWV1001
パルティータ第1番ロ短調 BWV1002
ソナタ第2番イ短調 BWV100
シベリウス:「ペレアスとメリザンド」組曲 Op. 46
デュティユー:ヴァイオリンと管弦楽のための夜想曲「同じ和音の上で」
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77
日本の至宝・諏訪内晶子の音楽はいつ聴いても素晴らしいです。
完璧な技術は昔から変わりませんが、年々音が深く濃密になっていて今回も圧倒されました。特にデュティユーがキレキレで格好良かった。
日本財団より貸与されていたストラデイヴァリウスのドルフィンも名器だけれど、グァルネリもよく鳴っていて良い楽器だったな~。
両日とも演奏会で聴いた音がなかなか抜けなくて、家に帰って諏訪内さんのアルバムを聴きつつ、プログラムをカリグラフィーで書いて余韻を噛みしめるなどしていました。