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おおよそ大丈夫な日々を送っています

寒露、霜降、立冬からの小雪

本日は小雪。すっかり日も短くなり、空気が冷えて乾燥するようになりましたね。暦便覧は「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」まだ雪が降る気温ではありませんが、雨が降ると指先がかじかむようになってきました。鍋に入った春菊が食べたい季節です。

すっかり飛ばしてしまった寒露霜降立冬。10月に入って、仕事に動きが出てきて、以前の活気が戻ってきたように感じられるとともに、すっかり身体もスケジュール感も鈍っていることを痛感する日々。しかもプライベートも詰め詰めで、行ったコンサートやライブは7本、映画2本、パートナーのB.D.を祝ったり、遊びに行ったり飲みに行ったりしていたら、月をまたぐ頃には力尽きておりました。

色々あり過ぎて逆に何を書けばいいのか分からないので、今回は自分的2大トピックをお送りします。

 

007 NO TIME TO DIE

公開すぐに鑑賞。ダニエル・クレイグ版にはほぼリアルタイムで触れてきたので、彼の最後の作品を映画館で見届けることができて感無量でした。

自分が思っていた以上に彼のことが好きだったということが、終わってみて分かりました。まるで元彼です。

ネタバレになってしまう部分もあるので、未見の方はスルーして下さい。

彼のボンドは「享楽的で自己中心的だけれども魅力に溢れている男性」という旧来のフォーマットの中で、毎回人間臭いテーマを扱ってきたところが好きでした。

1作目は最愛の恋人ヴェスパーとの出会いと別れ、2作目は復讐心との向き合い方、3作目はMという仕事上での母かつ絶対的庇護者の喪失、4作目は最大の敵である義兄弟との対峙。そして今回の5作目はボンドがボンド自身に決着をつけるような話となっていて、これまで以上にとてもパーソナルな物語でした。

ボンド様の人間宣言というか、人として他人の為に献身的に戦うジェームズ・ボンドを見る日がくるとは思ってもみませんでした。今回はすぐ女と寝ないし(そもそもそんな気がさらさらない女性しか出てこない)、友情のために身体を張るし、上司の尻ぬぐいを粛々とするし、同僚(Q)の家に泊まりに行くし、007とは別のヒーロー映画を見ているような気持になりました。

でもいいんです。ダニエル・クレイグ版はこれが正しい結末だと思うし、今に寄せた感覚が次世代の007への良い繋ぎになったと思う。新しいキャラ達も魅力的だし、Qの分量が多かったのも良かったです。今回はあまりセーター着てなかったけど。

そして、これだけ延期になっていた理由も分かりました。これはコロナ禍では無理だわ。

初期に言われていた、ボンドの金髪碧眼バッシングへの回答みたいな部分もあって格好良かったな。

しかし、お墓爆破って人でなし過ぎない?とか、ラミ・マレックて結局何がしたかったん?とか、うさぎのぬいぐるみをわざわざ取りに戻った意味何なん?とか、NEW007の見せ場をもう少し作ってさすが00に選ばれるだけある…という場面があったら、ボンドの老兵感がもっと際立ったのでは?とか言いたいことも色々ありますが、何はともあれダニエル・クレイグには感謝の気持ちしかありません。最高でした、ありがとう。

 

YUKI concert tour “Terminal G”

わりと直前まで行くか迷っていたけれど、行けて本当に良かったです。

言霊はあると思う、というトークの後に歌われた「JOY」の言葉の煌めきは半端なくて、1番好きなフレーズ「いつだって世界は私を楽しくさせて いつか動かなくなる時まで遊んでね」がすごく鮮やかに聴こえました。

過去との邂逅といった演出で「うれしくって抱きあうよ」が歌われたのも素敵だったな。

今回のアルバムの曲もどれも好きだけれど、ライブで聴いて更にグッときたのは「ベイビーベイビー」と「灯」

「ベイビーベイビー」はライブだと曲の勢いがより感じられてエモかった。YUKIちゃんも歌っていて楽しそう。「灯」はひとつひとつ言葉を噛み締めて歌う感じに胸を打たれました。ストレートな歌詞は生で聴くとより響くっす。泣けるっす。

やはりYUKIは定期的に浴びておくべきだなと改めて思いました。